ちいさな一歩を踏み出して ~ FF14プレイ日記

FINAL FANTASY XIV ソロプレイヤーのプレイ日記

【FF14】昔話:ゼーメル要塞での出来事

とある昔の出来事を最近ふと思い出したので書き残しておきたいと思います。

FF14をはじめてまだ一か月も経っていない、ひよっこヒーラーだった頃の話です。

なおかなり昔の話なので多少記憶違いがあるかもしれません。

 

 

 

ゼーメル要塞の初見クリアをした翌日に復習のためコンテンツファインダーのオートマッチングで二度目の挑戦をしました。

 

挨拶を済ませるやいなやタンクさんが猛然と走りはじめました。私もすぐに追いかけましたが距離がどんどん遠のいているように感じます。

しばらくして最初の敵グループに遭遇してもタンクさんはなぜかそのまま止まらずに走り続け、ゼーメル要塞といえば1ボスの目玉モンスターが道中で強烈な範囲攻撃を放ってくるダンジョンですがその安全地帯であるクリスタルヴェールのエリアもスルーしてどんどん進んでゆきます。

 

ひよっこヒーラーであり先日の初見時にその目玉モンスターに道中で一度倒されている自分は、目玉モンスターの攻撃がこわいのでクリスタルヴェールのところにいったん留まって攻撃をやり過ごしながら進まざるをえませんでした。そして私が二つめのクリスタルヴェールにたどり着いたあたりで、もはや姿が全く見えないくらい先に進んでいたタンクさんのHPがみるみる減りはじめて、そしてHP0となりました。

 

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今の私ならもちろんこれがまとめであることはわかります。対処もおそらくできるでしょう。

ですが当時の私は1グループ進行の経験しかなくまとめというものは未経験で知りませんでした

というかまとめ以前に、ダンジョン内でスプリントを使った経験もなく、タンクさんを追いかけるためにスプリントを使うという発想がなかったのです。

さらに道中を目玉モンスターが行き来しているというゼーメル要塞特有の事情もあり、当時の私はまとめへの対処の可否以前の問題で、そもそもタンクさんについてゆくことができなかったのです。

 

 

さてタンクさんが死んでしまい私は途方にくれました。

タンクさんが死んでいるのはパーティリストからわかるけれども、ダンジョン内のどこで死んでいるのかもわからない。おそらくタンクさんの周りには雑魚敵がうじゃうじゃいる。さらに道中は目玉モンスターが徘徊してる。そんな中でまだダンジョンというものに慣れてすらいないひよっこの自分がクリスタルヴェールを飛び出して目玉モンスターの攻撃にさらされながら雑魚敵の大群の中に飛び込んでタンクさんの死体を見つけて蘇生するなんて到底できるとは思えない。

思えないけど、でもこのままクリスタルヴェール上に留まって膠着状態でいるわけにもいかないし、ヒーラーである自分が蘇生しにゆかないとどうしようもないのでは……?

私は一体どうすれば……?

 

仮に今の私が突然そういう状況に置かれたら、さっさと敵に突っ込んで死んでリスタートするとか、タンクさんがスタート地点に戻るだろうから自分もスタート地点方向に引き返して合流するとかいろいろ考えられますが、蘇生したことすらほとんどなくパーティプレイの経験にまだまだ乏しすぎた当時の自分にはこのシチュエーションでどう動けばよいのか全くわかりませんでした。

 

 

 

結局私はそのまま二つめのクリスタルヴェール上で動くに動けず。

タンクさんがスタート地点に戻ってからそこまでやってきて、そして声をかけてくださいました。

 

リジェネとケアルラで大丈夫ですよ

 

今の私ならもちろんその意味はわかります。そのタンクさんは若葉の私がまとめにどう対処するのかわからないらしい、もしくは対処を放棄したらしいと思ってこのような言葉をかけたのでしょう。

 

ですが当時の私は面食らいました

私はそもそもまとめというものを知らず、それ以前にタンクさんについてゆくことができなかったのです。

そしてそのついてゆくことができなかったこともその時は頭になく、ただ「タンクさんが死んでしまい蘇生するのが凡そ困難な状況でヒーラーはどうするべきなのか?」と悩んで頭がいっぱいだったのです。

 

なので内心は、

「は?リジェネ?ケアルラ?どういうこと?今の状況と何の関係が???」

でした。

言われたことの意味が全く理解できませんでした。

 

 

その後はまとめ進行もなく、特に問題なくクリアしました。

 

 

 


念のため、この出来事を書いたのはこのタンクさんについてあれこれ言いたいからではありません。

まとめの是非やアドバイスについて特に何か言いたいわけでもありません。

このタンクさんには、確かに言われたことの意味は全く理解できませんでしたが、まとめ進行が無理とわかったらすぐに1グループ進行に切り替えていたので特に悪い印象は当時も今もありません。

 

 

この出来事を振り返って思うのは、

 

他人、特に初心者の事情を推測するのはなかなか難しいのではないか

 

ということです。

 

おそらく仮にタンクやDPSで実際に上に書いたような状況を目にしたら、

100人中80人くらいはこのタンクさんと同じように「このヒーラーはまとめへの対処ができなかったのだろう、もしくは対処を諦めたのだろう」と思うのではないでしょうか。

もしかすると、100人中20人くらいは「このヒーラーはスプリントを知らないのでは?」と思うかもしれません。

でも「このヒーラーは玉砕覚悟でタンクが死んだ場所に行くべきかどうかについて悩んでいたのでは?」と思う人はおそらく100人中1人もいないでしょう。

 

でも実際に私は今となってはそんなことですがその時はそれで頭がいっぱいだったのです。

まとめ進行へのアドバイスではなくスプリントのアドバイスを受けていたとしても、おそらくその時は同様に理解できなかった気がします。

 

 

このような、他人には凡そ推測できない事情で他人から見ると不可解な行動をとっている場合が、初心者には少なからずある気がするし初心者だけでなく誰にでも意外とあるのではないかと思うのです(※1)。それに対して受け手側は特にプレイ経験が長くなると思い込みで決めつけてしまいがちで、そこで齟齬が生じることになります。

ロードストーンなどで「若葉さんにアドバイスしたけどどうもわかってもらえていない気がする」的な日記をたまに目にすることもありますが、たぶんこのようなパターンなのかなぁと。

とはいえそれは他人が推測しようとしてできるものでもないわけで。

 

なので不可解な状況に遭遇しても不要に悪くとらずに「よくわからないけど何か事情があるのだろう」程度に思ってあまり気にしないのがよいのかなぁと思ったりするのでした。

 

 

 

 

※1 参考例

死亡後に蘇生してもらったのですが、蘇生受諾確認ダイアログの上にフォーカスターゲットが表示されて受諾ボタンが押せなくなり、結局ボス戦が終了してフォーカスターゲットが消えるまでずっと死んだままだったことがありました。他のパーティメンバーは不可解に感じたと思いますが、事の真相を推測できた人はまずいないでしょう……。

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